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ジベルに向かったはずの軍師様がなんでまたセイドロックに？」 エインがジベルとの交渉のため、ル・ベールに向かうという話は聞いていた
軍師に就任したエインは、休む暇がないくらいに忙しいという話も、だ
「それはもちろん、俺のセツナ様の初仕事を見届けるためじゃないですか」「はあ？」「まあ、半分は冗談ですが」「半分は本音かよ」「はい」 エインの屈託のない笑顔からは、微塵も嘘を感じ取ることができなかった
セイドロックの司政官に任命されたのは、クルセルク人だ
それは、ガンディア政府の方針が如実に現れた人事といえる
ガンディアは、ログナー、ザルワーン、クルセルクと領土を拡大していったが、その土地々々の運営に関しては、土地出身者の意見を尊重することが多かった
あなたも好きかも：川之江 パチンコもちろん、最優先されるのは政府の意向ではあるのだが、各土地には各土地に適したやり方があり、そのやり方がガンディア政府の意向を相反しない限り優先するという方針を取っていた
そのひとつとして、各都市の司政官、各方面の軍団長にその土地出身者を優先的に割り当てている
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名をコーラル＝キャリオンという
かつて、魔王ユベルがクルセルクを支配していたとき、腹心として活躍した文官だという
魔王ユベルが連合軍との戦いを終わらせるという決意をしたことで、彼を始めとする魔王配下は連合軍に降伏せざるを得なくなった
クルセルク正規軍の戦力だけでは連合軍に太刀打ちできるわけがないからだ
